危うし関空
午後1時過ぎから、締め切ったシャッターが、音を立て始めた。
それもだんだん激しくなる。シャッターが風で持っていかれるかと心細くなりかけたが、3 時半過ぎには、少しずつ風速が落ちていく。停電は無かったが、時々蛍光灯が薄暗くなった。
結果、ダメージは少なく、飛んで行ったのは小さなポリバケツ一個で済んだ。
関空は海面を埋め立てて造った人口島。高潮なら当然予想されている。わずかに残った飛行機も、ひっくり返らなくて良かったが、浸水の後始末は大変だ。
おまけに連絡橋が、タンカーの接触で、削られてしまった。
この橋の中央には、信号機が付いていて、一級の小型船舶免許を取るのに、何度も通過した場所だ。
引き抜かれたタンカーの側面はかなりのダメージ。このタンカーには、軽いアンカーしか装着していなかったのだろうか?
そう言えば観天望気は懐かしい言葉だが、嵐の時はアンカーを打って、エンジンを掛けておくと習ったのだが…
台風に備え、家人がウイスキーはストックしていた。
今日から消費していかなくてはならない…
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