バッドエンド&ハッピーエンド

午後から降るような予報だったので、正午前に家を出た。
アビコ大橋の上から眺めたら、大和川左岸の河川敷が草を刈られ補強工事の段取りか…

右岸をノルディック・ウォーキング。平日だし誰にも会わない。家で国葬のテレビでも見ているのかな。

この作品、60年以上前に公開され、当時は話題になった。
監督はジャン=リュック・ゴダールで、彼のデビュー作。以前にも観ていたが、監督の追悼で放映されていたので、再見する。
ストーリーはシンプル、ジャン=ポール・ベルモンド扮する自動車常習窃盗犯が白バイの警官を射殺、警察から追われることに。

女好きの窃盗犯が見初めた女、ジーン・セバーグ。しかし彼女は彼を本当に好きかどうか迷っていた。結果警察に通報するのだが…

窃盗犯はあえなく射殺される。刹那的快楽に生きる若者を演じたベルモンドが、大ブレーク。フランスを代表する俳優になった。

半世紀以上前だが、まだドラッグはそれほど使用されてなく、主演の二人は絶えずタバコを吸っていた。ヌーベル・バーグなので純愛を変わった形で見せたかったのか、監督の趣旨が分からず、我々はどこが素晴らしいのか戸惑ったものだ。

この作品はクエンティン・タランティーノが脚本を書いた。彼の構想は、バッドエンドだったが、監督のトニー・スコットは見事にハッピーエンドで始末をつけ、観た人には、最高の贈り物になった。