厄日

 昨日は眼科に予約した日だったので、早めにクリニックへ行った。最初に眼底撮影、それが終わり、しばらくしてドクターとの画像を診ながらの面談。
「何か変わったことありますか?」
「左の眼に、たまにですがカゲロウみたいな揺らぎが出ます」
私の応えに、ドクターは二、三の質問を続け、
「それなら光を入れる目薬を差し、後でもう一度診察しましょう」
この目薬なら、眼科へ行った人なら経験あるだろう。目薬をさし、15分ほど経つと、目を開けられないくらい眩しくなる。私も初めてではなかった。数年前使用されたことがある。
私の場合薬が効きにくく、二度注入される。その後20分ほどして、再び診察室へ。ドクターの手には数種の検査機。眼底を動かしながら診察が続いた。
「飛蚊症の前段階ですね」
ドクターは事もなげに言った。私は右目を既にこの治療でレーザーを当てる手術をしていたので、ある程度の知識はあった。
眼の水晶体の裏は、硝子体で埋まっており、加齢とともにその液体に変化が起き萎んでくる。
しぼみ過ぎて、黒点が飛ぶように動き、液体がポロっと落ちたら飛蚊症で、レーザーを使い液体をホッチキスで止めるように元に戻す。
この手術は日帰りで済むが、落ちたままにしておくと、網膜剥離や網膜裂孔になり、入院しての手術になる。
前回も日帰りで済んだので、
「レーザ治療が必要ですか?」
と訊いた。
「まだ必要ないです」
近視の人は、硝子体内部に空洞が出来、生理的飛蚊症が起きやすいらしい。
診察が終わり、外へ出た。眩しすぎて、両眼を開けておられない。あいにくママチャリで来ていた。100m程押して歩くが、らちが開かない。乗って速度を落とし帰宅する。軽い頭痛もしている。
 さらに、歯のインプラント第二工事で、ネジを埋め込む際、メスを使ったところが疼いている。膿んでいるかもしれないので、歯科クリニックに電話して、診てもらう。
ドクターは「切った跡が、少し腫れているだけです」
と言って、消毒してくれた。その時間数秒。帰りに抗生物質と痛み止めを出してくれた。
 帰宅しても歯の疼きと、眼の眩しさで頭痛が続く。前立腺癌も患ったので、マッタク私も、歳のいった男の三大弱点病、ハ、メ、〇ラを経験したことになる。
 お兄さんたち、君たちも必ず陥る治療なので、日ごろから貝原益軒の養生訓をよく読み、将来に備えて欲しい。


そんなんで、バイクを乗るような気分ではなかった。
しかしセンチュー姐さん(BACKFIRE PRO 800.27)に乗せてもらって、TSUTAYAへ。
五本DVDを借り清算へ、ここで驚いた。すべて自動になっていて、使い方を知らない私に、スタッフが詳しく教えてくれる。
なるほどここまで人手不足が来ているのだ。


 そしてお目当ての一本を再生する。

私はねー、デンゼル大好きですよ、彼の作品は、全部観ています。そして

イーサン・ホークもお気に入りです。「6才のボクが、大人になるまで」では、12年間も拘束されながら、どうでもいい親父を演じ、それを観た私は、涙を流したものです。

しかし、しかしこの映画、七人います

落ちたのは、あんた達でしょうが…
リメイクは難しく、特に前作「荒野の七人」、前々作の「七人の侍」なら。
私の大好きなジャンルだけに、惜しい、もったいない、苦労知らず…、ため息が出ます。
 野球の背番号永久欠番のように、超優れた映画には、リメイク禁止の栄誉を与えていいのでは、私の売り言葉です。