メーデー!メーデー!

  昨日は 練習エリア三本の内、久しく走っていないジープ道へ。
午後一時過ぎだったので、当然熱中症は要注意。

ローディーが走るサイクルロードから、鉱滓を敷き詰めたジープ道へ乗り込みかけた。

いつもは少し先へ進み、Uターンして進入するのだが、前方からロードバイクが走ってきたので、早めに右折した。
嫌な予感がした。鉱滓がドライになり過ぎ、車の轍の跡が浮き上がっていた。
 それを避けようと私はバイクを僅かに振った。その瞬間、タイヤが横滑りはじめ、そのまま転倒。バンザイの格好で鉱滓の上に投げ出された。
 人のいない場所を選んで走っているので、周囲に誰もいない。悪態をつきながら、私はバイクを起こした。手のひらと、右肘が痛い。両脚の膝小僧はプロテクターをしていたので無事のよう。
 突っ立っていても暑いので、バイクに乗り坂を下った。ここは何度も走っていたので、転倒には特別用心していたのに。悔しさが出る。
 ジープ道を走り、橋の下の日陰で止め、腕を見た。擦りむいて血が滲んでいる。ペットボトルの冷たい水を掛け、汚れと血を落とした。
 後続バイクがいれば、様子を訊けるのだが、私の一人旅。考え直してみた。ハンドルを切る前に、坂の下の凸凹道を考慮し、フルサスにした。滑り出した時、ブレーキを掛けた記憶はない。しかし掛けたかもしれない。ここが肝心なのだが思い出せない。鉱滓の坂へ早くハンドルを切り過ぎたのも原因だろう。
 なめたらアカン、なめたらアカーン天童よしみの声が耳の奥でこだまする。しばらく走り後ろを振り返った。

どうしても納得がいかない。このまま遠くへ走っても、この坂がトラウマになるのが嫌だった。
 私はUターンすると、坂の下へ戻ってきた。サスを前だけにして立ち漕ぎで上った。

しかし5m手前で、バイクは滑りかけながら止まった。押して登りきる。そして再び坂を駆け下りた。何も起こらなかった。

帰宅してグローブを外した。

丈夫なグローブは、擦り切れていないが、手のひらに薄い内出血の症状が出ている。87kgの体重が、邪魔をしているのは確か。
次はこれで走るか…。私は事務所で、格闘技で使用するUFCのグローブをしげしげと眺めた。


アクション映画が、三度の飯より好きな、アくしょん大魔王
のコレクション棚から紹介する、今日の一本。


「アンタッチャブル」


(「Oricon」データベースより)
1930年代のシカゴ暗黒街のボス、アル・カポネと財務省特別捜査官エリオット・ネスとの戦いをブライアン・デ・パルマ監督が風格ある映像で見事に描く傑作ドラマ。


ケビン・コスナーが主演だが、私には、テレビドラマ『アンタッチャブル』でエリオット・ネスを演じ、エミー賞を獲得したロバート・スタックが好み。
その頃、私は多分大学生だったので、50年以上前の話になる。白黒テレビにしがみつき、毎週放映されるこのドラマが待ち遠しかったのを覚えている。