給食イヤや !

 先日、給食に異物が混入、大量の食べ残しがあった問題で、この給食業者は、契約解除になった。
これは業者に問題ありで、このような職種を始める資質が無かったということだろう。
  しかしグアムでは、もっと悲しい事が起こっている。   


私も何度か訪れたことのある、グアムで有名なサンキョーガーデン。ここのマネージャーさんが衝撃の話をブログに書いているので紹介します。


 「この話は、グアムの公立中学校にお子さんを通わせている親御さんから、最近聞いた話です。
決してフィクションではありません。
私はあまりの衝撃で、ここが世界で最も豊かな国、GDP世界一の国の話とは、にわかに信じられませんでした。


ここグアムの公立中学校には、お昼休みにランチを食べられない生徒がたくさんいます。
その理由は、家庭環境に問題があって、お弁当または昼食代を持ってこれないからです。
家庭環境の問題というと、ネグレクト(育児放棄)もありますが、今回の話は主に、経済的に問題がある家庭の子供たちのことです。
アメリカには、経済的弱者のための救済プログラムがいくつかあります。事実上のセーフティーネットが生活保護しかない日本よりも、制度的には充実しています。
その救済策の一つが、フードスタンプ (Food Stamp) です。それをもらっている家庭の子は、経済的に恵まれない生徒として、学校のカフェテリアでランチを無料で食べられるようになっています。


※フードスタンプ : アメリカ合衆国で低所得者向けに行われている食料費補助対策。簡単に言うと、対象者には無料の食糧クーポンが配布される制度のこと。


しかし学校の需給バランスは完全に崩れており、無料でランチを食べられる生徒の数は非常に少ない状況です。
無料でランチを食べる権利があっても、上級生や権力の強い子たちに遠慮して、多くの生徒たちはカフェテリアに行きません。


先生たちは、もちろんその事実を知りながらも、なす術がないためか、看過しています。


では、お弁当も持たず、カフェテリアにも行かない子供たちは、お昼休みに何をしているのでしょうか。


ひたすらに水を飲んで腹をふくらまして、あとは壁のそばでしゃがんで、じっとうずくまって、時間が過ぎるのを待っています。


また、ある子はカップ麺に付いてるような粉末スープの素をポケットに忍ばせ、それを少しづつなめて過ごしています。


もしくは、教室でお弁当を食べている生徒のそばに寄ってきて、おねだりをします。


おねだりしてももらえないときは、食べ終わるのをじっと待っていて、肉の脂身や揚げ物の衣などが残ると、「それ、食べないなら、もらってもいい?」 と聞いてくるそうです。


これは21世紀の話です。
繰り返しますが、GDP世界一の、アメリカの学校での話です。


こんなつらい思いをして、毎日ランチタイムを過ごしている子供たちが、学校で何を学べるのでしょうか?


日本には 「 衣食足りて礼節を知る 」 という昔からのことわざがあります。
衣服や食糧といった生きるために必要なものが十分にあるようになって初めて、礼儀や節度といった、社会の秩序を保つための作法・行動を期待することができるようになる、という意味です。


こんな思いをして育った子供たちに、立派な社会の一員になることが期待できるでしょうか?


私は政治家でもなければ、篤志家でもありません。


問題提起をしてはみたものの、なんら具体的な解決策を提示することができません。


しかし、どうしてもこの事実を、一人でも多くの人に知ってもらいたいと思い、今回は記事にしてみました。


もちろん、日本でマズい給食を食べ残している生徒たちに、「こんな子たちもいるんだから…」という、屁理屈を言うつもりもありません。
ただ今回の欠食児童の話もそうですが、北朝鮮のコッチェビ(孤児の浮浪者)、ミヤンマーのロヒンギャの子供たち、シリアの紛争難民の子供たちなど、いつもそういった類の報道を見聞きするたびに、大人としてやるせない思いというか、何ともつらい思いが心の奥に広がります。


経済の豊かさをとことん追求した、自由の国アメリカ。
そこに、なぜこういう子供たちが存在しているのでしょうか。
そんなことを考えさせられる話でした」


 どうですか?
皆さんも何か感じてくれると紹介した意義があります。


土曜日のイバオビーチで友人に会いました。

私の知り合いのお母さんの娘さんとお孫さん
娘さんはハーフ。お孫さんはクォーター。
こんなに可愛い子に、給食が与えられないとしたら、大統領の選挙権が無いグアム政府に責任があるのでしょうか?
私の思考は停止したままです。