コーナン姉さん

 連休最終日、午前中の雪は消えたが、風は冷たく強い。
前日に続き、ウォーキングにする。
しかし足元が悪いので、ホームセンターのコーナンへ行った。
求めたのは脚カバー。ズボンの裾が汚れず、バイクを漕ぐのも良さそうだ。
 店舗に入ったが、売り場が分からず店員さんに聞く。やっと希望の棚が見付かった。
付いてきた女性店員さんが、
「どんな時使いますか?」
「マウンテンバイクやウォーキングの時やけど…」
年のころアラフォーか、彼女が再び訊いた。
「いやー、いいですね。何歳ですか? 50…,60?」
「なかなか、後期高齢者はとっくに過ぎてるよ」
「ヒェー、うそっ、うちのお父ちゃん、もっと若いけど、病気ばっかりして…」
その後、店員さんは色々脚の寸法に合わせ選んでくれた。
私はそれを脚に着け、大泉緑地の丘へ登った。

人の命に値段は付けられないが、それが家族となれば、全財産を支払うだろう。
夕食後、録画棚から再生。


「エクストーション  家族の値段」


【アマゾンストーリー】
アナタの家族の値段は、いくらですか?
カリブ海のリゾート地に家族旅行に来たケビン(アイオン・ベイリー)は、息子のアンディにせがまれ、妻のジュリーとボートで遥か沖合の無人島に渡るが、エンジンが故障し帰れなくなってしまう。
 内地と連絡を取る手立ても無く、救助を待っていたが、真夏の赤道直下でアンディが脱水症状を起こし危篤状態に陥ってしまう。生死を分ける72時間の壁も迫り、ケビンの意識も薄れていく。
その時、奇跡的に通りかかった一隻の漁船が救助に来てくれた。しかし、漁船の船長ミゲル(バーカッド・アブディ)は、ケビンが医師と知ると、耳を疑う法外な報酬を要求してきた。
“妻子を助けてほしければ、百万ドルの金を払え―"。アンディの容態が刻一刻と悪化する中、余儀なく金を払うことで合意し、家族は助かるはずだった。しかし、これは悪夢の始まりに過ぎなかった…

主人公を強請る鬼気迫る海賊を演じるのは、
映画『キャプテン・フィリップス』で海賊のリーダーを演じ、アカデミー賞助演男優賞にノミネート、
英国アカデミー賞助演男優賞のバーカッド・アブディ

誘拐、ゆすりの映画は数多く観たが、この作品は命に値段を付けるのが目新しかった。
事件、事故にはタラレバが多いが、用心して暮らせば、そのような境遇に陥ることも減るはず。
「96時間」のオヤジも強かったが、この父親も頑張った。
しかし家族を助けられたとしても、その後の人生が安泰だったかは疑問。映画は最後で突き放している。
ダニー・グローヴァーが、田舎の刑事を好演。