アウェー?

  大阪桐蔭が2-1になった所で、汗をかくために家を出た。
大和川右岸を走り、ジープ道を途中で堤防上の石川サイクルロードへ出る。
Uターンして下高野大橋を渡り、携帯を覗く。得点は5-2になっていた。

左岸に移り、地道の坂を数回上り下りの練習。大した役にも立たないだろうが、蒸し暑さが汗をかく爽快さを奪う。

 帰宅し汗を流し、夕食の準備をしていると、甲子園から孫娘が帰ってきた。汗だくだったので、シャワーを勧め、夕飯を食べるかと訊く。
「うん、食べる」
「明日も応援か?」
「うん、始業式が済んで、全校生が行く。アウェーやもん」
孫娘は大阪桐蔭の現役高校生なので、このところずっと甲子園だ。
「それは仕方ないな、金足農はさっき、菅官房長官も応援していたからな。明日は大阪桐蔭の関係者以外は、全国民が金足農の応援するやろう」
「そんな言うても…」
「映画でもヒール役が強ければ、面白い」
「それでも結局は、悪役が負けるやん」
「見方を変えれば、全国高校の頂点で戦えるのは二校だけや。そんな高校に居て、何度も甲子園へ応援に行ける子は幸せと思わんと…」
孫娘が納得したかどうかは分からないが、私が作った鋤焼きを、たくさん食べてくれた。
私も大阪桐蔭でなかったら、金足農に肩を持つ。相手投手が連投なので、出来たらワンサイドの試合でなく、僅差の得点でゲームを終わって欲しい。