初打ち、そろい踏み

 今年初めてのグループテニス。
二週間ほど空いたが、みんな元気そうだった。しかし10数年後は、何名か欠けることになるかもしれない。今を一生懸命生きるのが望ましいが、いつもという訳にはいかない。
悟っているわけではないが、若い時よりは、周囲が見えているという事か…

 そんな事を考えていると、無性にこの映画が観たくなった。
「ノーカントリー 」
本作はアカデミー作品賞、コーエン兄弟は、監督賞、脚色賞、
殺し屋を演じたハビエル・バルデムは、助演男優賞を獲得。
初見は分かりにくかった。原作が現代のアメリカ文学を代表する小説家、コーマック・マッカーシーなのか、セリフに比喩や揶揄が多く、脚色して分かりやすくなっとしても、翻訳なのでもうひとつピンとこなかった部分もある。
しかし5回、6回と観る内に、なんとなく伝えようとするキモが見えてきた。
世界の指導者の声を聴いたり、自営業を長く続けていると、
「一寸先は闇」という言葉を実感する時がある。先の事は分からないが、後から見ると「なるほど、あの時こうしたら、こうすれば」と正解が見えたりする。こんな気持ちでこの映画を観ると、分かりやすいかもしれない。だから「狂言回し」として、殺し屋のハビエル・バルデムのセリフは重要

しかしアクション映画としても、秀逸なシーンは多いので、それを楽しむのもいいのでは…