ダブルミッション

 昼までのインドアテニスレッスンが終わり、曇っていたが大和川へ漕ぎ出す。

祭日と言っても、雨上がりの河原までやって来る人は少ない。オーバルコースを数回走り帰途につく。

イチローの打席に合わせチャンネルを変えながら、録画棚から一本再生。腐敗した警察幹部と、市長の麻薬取引を嗅ぎつけた新米刑事が、凄腕の殺し屋に狙われながら事件の核心に迫る…
お馴染みのストーリーだが、割りと真面目に創られたポリス映画。

そしてイチローの引退。今後の進退に注目したいところだが、今は少しの休息が必要だろう。サラリーマン世界なら、この歳から会社の原動力になる頃。もう一つのミッションが有るとすれば、日本やアメリカに留まらず、世界へ羽ばたいて欲しい。
野球を知らないアジアやアフリカ、人気のないヨーロッパを巡り、野球の伝道師として活躍してみたらと思う。
ボールひとつで遊べるサッカーと違い、野球はお金が掛かると思われがちだが、私達世代は戦後の空き地で三角ベースから始めた。
バットは木を削り、ボールは芯に石を入れ、布を糸で縫い上げた。
ゲームの面白さが分かれば、子供たちは熱中するはず。
宮本武蔵のように、背中にバットを担ぎ、世界巡礼する姿は
イチローに似合っていると思うのだが…