ショボいおっさんの話

ジー エイティ

いつもはバイクを漕いでくる堺浜、しかし何故か車でやって来た木曜の午後
と言うのは、週明け車検に出すのに、暫く動かしてなかったモーターホームのバッテリーが、上がってしまっていた。
自宅ガレージだったので、息子のランクルからチャージ、直ぐエンジンは掛かったが、電力を蓄えるのに堺浜まで走ってきた。
しかしチャージには神経を使った。ペースメーカーのディバイスは、このように電磁波の発生する所に近づくのは厳禁…気を遣う瞬間だった。


車の調子は普通に良いが、阪神淡路大震災の翌年南海トラフ地震を予想して、車中泊用に購入したので、28年間乗っている。


阿蘇も旭山動物園も行ったので、悔いはないけど、その当時は道の駅で泊めてくれる所は少なく、ホテルのチェーン店を利用し、ほんとのキャンピングカー生活は少ない。


唯一、有効利用したのは、自宅から100km離れた兵庫県のゴルフ場、ここのメンバーの頃、クラブ競技で日にツーラウンド回る予選に参加した。
朝7時前からスタートするので、前の日からゴルフ場で車中泊して試合に備えたが、プロならこの車でツアーすれば、安く移動できると確信、来世はプロゴルファーを夢見る中年のオツサンになっていた。
そんなことを考えると、自分の人生は、相当無駄な事をしていたように思うこの頃だ。

堺浜にはドッグランも有るが、私が折り返し点にしている河川敷に、置いてきぼりにされた二匹の兄弟犬を見つけ、ドッグランの警備員に通報したことがある。
警備員がぶつくさ言っていたのは、これは初めてでなく、時たま飼い犬を置き去りにする人が居るらしい。


ドッグランは夕方5時に閉められるから、その前から注意しているのに、見つからないように少し離れた河川敷に置いていくらしい。
他人の善意を利用する酷い飼い主だが、たぶん嫁さんにも捨てられるショボい飼い主だろう。

しかしここにも、ショボいおっさんがいた。
名前はエディ…刑務所に三年ほど入るのが嫌で、ワル仲間の情報を刑事にチクり、刑期を逃れようとしていた。

しかし刑事もさる者、もっと大物の情報を出せと、エディに迫る。

エディは銃の仲買をして、銀行強盗を計画している仲間たちへ分けていた。
しかし銀行強盗はバレて、仲間たちは一網打尽に捕まってしまう。
逃げた仲間の内には、その計画を知るエディが、刑事にチクったと分かり、殺し屋に狙われることに…

「エディ・コイルの友人たち」
50年前の作品だが、いつの時代にも、ショボくてセコイおっさんはいるモノだと教えてくれる映画。「眼下の敵」で米国海軍の駆逐艦艦長になり、ドイツ潜水艦のクルト・ユルゲンスと張り合った名優、ロバート・ミッチャムがショボいおっさんを好演する。