公園で軽々とダンシングで疾走する幼稚園児を羨ましく見ながら、私はバイクの教科書を紐解く。

読めばフム、フム、なるほど、なるほど。しかし頭で判っても、体が付いていかないのは歳の所為…、ばかりではない。バイクに乗ってもバランスが上手く取れないので、コントロールが難しい。これは本を読んだり、ユーチューブの動画を見ただけで覚えられるものではない。どんなスポーツでも同じだ。
思い余って、去年の年の瀬も迫ったころ「山の駅」のオーナーに個人レッスンをお願いする。
http://www.yamanoeki.net/
午前中は、サドルを取り外した立ち漕ぎから始まり、8の字走行、ゴー&ストップなど、かなり脂汗をかく。
午後からは、公園の緩斜面を使って坂を下るレッスン。下った平地が、イノシシに荒らされ穴ボコだらけ。そこを走るので冷や汗をかく。おまけに喉はヒリヒリ、頻繁に水を飲む。最後に先生のアドバイスを頂き、この日のレッスンは終わった。「地味な練習だけど、続けてください。一つ一つの練習が、ある日繋がり、なんだそうだったのか ! と理解できる日が必ず来ます」
トンデモナイことを始めてしまった…、私は少し後悔しながら山を下りた。
私の話を聞いても、あなたはきっと、ウソだと思うでしょうね
喜びも悲しみも、ほんのひと時
いつも前だけ見て、生きていきたい
私の話には、天国もあれば、地獄もある
私の物語を知ったなら、きっと誰かに話したくなる
川岸の岩に服を脱ぎ捨て、悩みを靴下の中に丸め、
渓流の中に横たわると、水が氷のように冷たかった
私の話はまさに、波乱万丈の連続
私の話を知ったなら、きっと誰かに話したくなる
そう思うのは、私だけじゃないはず
あなただって、同じことを考えるでしょう
みんなには耐えがたい重荷でも、私は平気で背負えるわ
たとえ躓いても転んでも、すぐに立ち上がって見せましょう
湧き出る水のように、私の話は尽きないわ
私の物語を知ったなら、きっと誰かに話したくなる
そう思うのは、私だけじゃないはず
たとえ躓いても転んでも、見られる前にすぐ立ち上がるわ
私の物語を知ったなら…

この歌詞は2016年トニー賞のミュージカル部門で、主演女優賞にノミネートされた
「ブライト・スター」の中で、美しいカルメン・キューザックが唄ったものだ。
私はいま、三台のMTBを所持している。
初代は、イオン前の衆目の交差点で、私を振り落としたクマっ娘。
今は家事手伝い修行中。

二台目は、それに懲りて一念発起、本格的にMTBに取り組もうと決心させた尻打ちの、センチュー姐さん

三台目は、トレイルデビューに備え、入籍して間もない
セミファット、大根足のスコッティー嬢

シート高バイクの乗り降りもおぼつかない超ビギナーが、上手くなりたい一念で練習始めたのは一年前。
まず脚力を鍛え直すためにも、オンロードを毎月500キロのノルマ。
年間目標はクリアしたが、ハードテールで尻打ちの刑に何度耐えたことか。すり減ったタイヤを同じSchwalbe - Racing Ralphに交換する。
