高齢者は自粛より、ケアを…

 おそらく外は35度はしていた昨日。インドアなので80分のレッスンをやり切った。
常連さんの四人のうち、三人は高齢者。大阪府の吉村知事は、65歳以上は外出を控えてと、急に言い出す。しんどかったらテニスができるわけないだろう。
そんなボヤキをしながら、ランチの後、ショップで修理中のバイクの様子を見に行く。
やはり暑さで、ブレーキオイルがべーパーロックを起こしているようだ。
引き取らず帰宅。

日本でも高齢になり、身寄りがなければ、法定後見人を設定できるようだが、その後見人が本人の知らないところで好き勝手をしたらトンデモないことになる。
そんな訳で、本人の判断能力が低下したら、医師の診断書を取得したのち、家庭裁判所に対して任意後見監督人の選任の申立てができるようだ。
しかし世の中には、そのトンデモないことを仕事にしている人がいた。
ケアハウスの医師を抱き込み、裁判官を騙し、まだ認知能力のある高齢者をケアハウスに送り込むプロがいた。
送り込んだらその人の家に上がり込み、家財や貴金属を売り飛ばし、最後は家までもリフォームして市場に出す。
その悪徳後見人を、ロザムンド・パイクが完璧に演じ、観ているだけでこの女を殺してやろうか…と思い起こすほど憎たらしく魅せる
しかし認知力のある婆さんを、無理やりボケ老人に仕立て、裁判官も騙しケアハウスへ送り込んだところから怪しくなる。
無理にケアハウスに入れられた婆さん、実はロシアンマフィアのボスの母親。
悪徳後見人はそれとも知らず、貴金属から家具は売り飛ばし、家までペンキを塗り替えセール札を張ってしまった。
ボスの子分が母親の様子を見に行ったが様子が変。ボスはすぐさま、雇い弁護士や殺し屋を動員、事の真相を探り出す。
とうとう悪徳後見人も囚われ、ビニール袋を頭からかぶせられたり、車ごと湖へ突き落される災難に。
ここで観客は、憎たらしかった悪徳後見人に、わずかな応援の心変わりをする。
夏休みも近い高齢者の方々、外出を自粛するのなら、ぜひこの映画を楽しんでください。
いや、お父さん、お母さん方にも鑑賞をお勧めします。
しかしロザムンド・パイクの表情、うまく悪賢さを隠していますね。