ホエールに吠えてみた

嵐が過ぎ去ったので、外へ歩き出した火曜日の午後。

散った桜の花びらが、水溜まりに集まっている。
最後の花見になりそう…

桜の通り抜けをして、大和川堤防へ出る…雲は動いて薄日が射してきたが、河の流れはかなり激しい。

さすがに荒れた天気の後は、誰も歩いていない…

文芸作品は苦手で、この映画もかなり録画棚で眠っていた。
しかし昨夜は、思い切って再生する…
何といっても主役のチャーリー演じる ブレンダン・フレイザーは、
アカデミー主演男優賞、獲ったのだから


「ザ・ホエール」

生身の人間でなく、撮影用にメークした姿…

男の大罪は、妻と幼い娘を捨てることだ…チャーリーはその罪を犯し、
愛人の若い男と暮らすことに…ゲーェ
あと観たくなかったが、我慢する…「白鯨」の話がモチーフになっている。
エイハブ船長が白鯨を仕留めるが、最後はクジラと一緒に海に沈む話…
男が大罪を犯せば、殺されても仕方がない。

殺すのは、幼くして捨てられた高校生の娘 …?
しかし話は最後、チャーリーと娘の和解で終わる…さらにチャーリーは過食症で膨れた身体に耐えきれず昇天する…なんじゃこれ…

撮った ダーレン・アロノフスキー監督は、チャーリーはクジラでなく、
作品の解釈はオープンだと言っている。
つまり、ひとそれぞれに解釈して構わないらしい。
これだから文芸作品は嫌い…とは言っても終盤、二人の会話を見ながら涙腺が緩む。
大した作品であるのは間違いないようだ…