藪コギで、往生する 

 私には一つ目的があったので、前日歩いたオフロードで、再びバイクを漕ぐことにする。

少年野球場を通過…平日なので誰もいない。

夏は雑草ボーボーで、バイクのギアに茎を咬み込み走りにくい所

枯れた雑草なので、セミファットのタイヤは、楽しく漕げる

目的はここだった。茅の穂が3m ほどに伸びた突き当りから右へ、何となくヤブ漕ぎが出来そうだとふんでいた。
そこで今回、進入することに。

進入して少し進むと、シングルトラックも消え、両側から雑草の波が腰の辺りまで擦る。
もう後戻りはできなかった。そのまま不気味な雑音を立てながら、漕いで行く。
とりあえず抜け出た。

這う這うの体で、大和川左岸の草むらを脱出する。

右岸に移り、水分補給しながら足元を見た。

イガイガのひっ付き虫が、靴から腰までびっしり。悔しいので調べたら「コセンダングサ」と呼ぶらしい。帰宅して、掃除機で吸い取ろうとしたが、しつこく取れない。
家人が出てきて、一本ずつ抜き取ってくれた。

録画棚に何度も鑑賞した「天国と地獄」が残っている。尺が長いので躊躇したが、観始めたらやめられない。
ご存知、エド・マクベインの「キングの身代金」を翻案した黒澤明監督の傑作

感心することの多い作品だが、刑事群の中から名バイプレイヤーが数多く出たこと。それだけ黒澤監督の教えが優れていたのだろう。捜査本部長を演ずる志村喬など、ほとんど喋らないのに、座っているだけで存在感がある。
今こんな俳優がいるのだろうか?