私は、ひよっ子

曇りの予報が、小雨になった土曜日の午後

仕方なく、一日のルーティンを始める。

行楽地には気の毒だが、予定を組んだ人たちには、小雨など関係ないか…

行儀大橋で折り返す、同類と思ったのか、ランニング中の二人の男性、

大きな声で挨拶してきた。

髭のない艦長もイイが、やはりジェラルド・バトラーは髭もじゃの方が似合ってる。
しかし近頃のアクション主役は、リーアム・ニーソンから、彼に変わったようだ…


「カンダハル 突破せよ」
アフガニスタンに潜り込んだCIA工作員の、素性がバレ、必死の逃亡をする物語。
冒頭、イランの地下原子炉を爆破するシーンからクギ付け。


しかしアメリカと敵対する国が、こんな映画を観て楽しいだろうか…?
私は日本兵が、ジャップと呼ばれ殺される映画など観たくない。
ミリタリー映画は、必ず敵国が出るから仕方ないにしても、これほどあからさまに描かれると、中東、ロシア、中国、北朝鮮はどのように思っているか…
撮る方は考えたことはあるのだろうか?


ましてこの映画はイギリス製なので、国や種族の相関関係がリアルで、実際起きている紛争を観ているようだ。

「現代の戦争に勝利はない」と主役に言わすけど、戦争に勝利者がいるとすれば、
軍需産業だけか…?

毎日、ウクライナ情報をチェックしていると、各国が支援と言っても、札びらを切るわけではない…砲弾や武器を定価で換算して支援しているから…
軍需産業以外は誰も勝者になれない……そんな感慨に浸ってしまう。
今の円安は、アメリカの経済成長率、インフレ、金利が原因か?
そこには軍需産業が、国の経済を底上げをしている図式が描けるかも…

鬱陶しい頭のまま、ベッドへ入るわけには行かない、10分ほどオーディション番組を覗く。
退役軍人で王立施設で暮らす88歳のシニア、亡き妻をしのんで、この翼の嵐を唄い
審査員全員がYES! …彼に比べると私はまだひよっ子