本能と学習

 午後からプロテクターを着け、土手サーフィンを楽しみに漕ぎ出す。

下見せず、土手の傾斜へいきなり突っ込む。雑草が育ち、踝に草が絡む。

草で路盤の起伏が判らず、ヒャっとする。

左右の傾斜をひと通り済ますと、すっかり元の感触を思い出す。

取り付けスロープは、湿地も残っていて、タイヤがスリップ。

やはりダウンヒルは楽しい。

日が陰って来たので撤収する。

阪高料金所の地下道を通って帰宅した。

正直に言えば、私が生きている間に、マスターズで日本人が優勝するとは思っていなかった。15番パー5は第2打目がグリーン奥の池ポチャ、松山の表情を見ていてアカンかもと…
しかし何とかボギーでしのいだ。

 日本のマスターたちが挑戦し85年、ことごとく敗れ去ったオーガスタでの快挙、よく耐えてくれた。
松山英樹のデビューは華々しかった。学生時代から秀でた才能、それでも10年の道のり。
コースを知り尽くし、天候の変化も読み切り、さまざまの条件を学習した結果の成果だろう。
これまでの道のりを思うと、渋野日向子の全英女子オープンや、ここオーガスタでの女子アマ梶谷翼の優勝は、才能の赴くままの本能が勝たせてくれたと思っている。
しかし本能だけで勝てるほど勝負の世界は甘くない。
メジャーに勝った二人の女性は、今からも多くの苦しい学習をしながら成長するはず。
あとに続く若い女子プロは、それを見ながら練習するので、いずれ韓国女子プロを脅かす存在になるだろう。
惜しむらくは男子。外国の上位の顔ぶれを見ると、体型はスリム、顔つきや雰囲気は、科学者を思わせる。日本のコーチングシステムが劣っているとは言わないが、勝敗にこだわる前に、人格形成の場としてのゴルフを教えるのが、優秀な選手を育てる近道と思うのだが…
次は世界一のゴルファーを決める全米オープン、松山に期待しよう。