リーアムじいさん

午後から怪しくなってきた空模様を見ながら、漕ぎだした。

歳末なので、ちびっ子の飛び出しを避け人気の少ない所を選ぶ。

ショッピングモールの交差点に、始めて見る店舗。ゴミ回収らしいが、無料の引き取り。
駐車場も広いし、大掃除で出た紙類の処分にはグッドアイディア。
ビジネスには裏が有るものだ。

次の信号は国道と、高速道路の交わる場所。田舎の都会に見える。

側道から、左の河川敷へ下りる。

水分補給にバイクを降りた。

冬休みに入っても、子供たちはこんな所に寄り付かない。

河川敷の工事で、五メートルの幅しか通行できない。しかも押し倒された芝の上はふあふぁ状態。その上をバイクで乗り越えて行く。

平地に出るが、先日の雨でヌカっている。

雲もとれてきた。場所を変え漕いでいく。

しかしスタックして、泥濘のバイク操作は難しいのを実感。

やっと抜け出し堤防上へ

舗装して間もない所を、通らせてもらい家路へ。

リーアム兄さんが、リーアムじいさんになってきた。
ストーリーは、マフィアに母親を殺された少年を、シカゴの親戚の家まで届けるロードムービー。
じいさんになっても、滋味深く気高いたたずまいに、生きてきた男の厳しさを思い知る。
こんな風に歳を取りたいと思っていたが、私は早や終活の趣き。
やはり男の生きざまは、これだよと教えてくれる一本。