グッド・タイム

仕舞い観音…というか、節分も終わったので、あびこ観音も参拝者は少ないだろうと、初詣から二回目のお参り。

厄除け祈願の太鼓の音も消え、静かなもの…

静寂が漂い、グッドタイミングでお参りができた。私は無宗教だが、前日鑑賞したPKを思い出し、ここは宗教の代理店なのだと、心中クスリとほほ笑む。

しかし世の中には、銀行強盗が成功したと思ったのに、とんでもない GOOD TIME になった。

強盗を働いたのは知的障害の弟に手伝いさせた主犯の兄。逃走途中に色んな事が降りかかるが、結局納まるところに納まってしまう。

知的障害の弟は、いったん留置されるが、留置所の負傷で施設へ移される。
そこで入所者は、スタッフに言われ簡単なゲームを始める。
ここからのエンドロールが、この作品のなのだろう。
スタッフが発した言葉「濡れ衣を着せられたことがある人は、前を横切って」に弟は反応。

すると弟は、スタッフの前を横切っていく。
知的障害の弟は、兄が自分を利用して銀行強盗をしたのだと、最初から悟っていたのだ。
兄は弟を愛していると、始終言っていたが、ホントに愛しているのなら、弟を強盗に引っ張り込むはずはない。
兄は少なくとも重罪で、長期の服役、弟は施設でやっと心の安らぎを得るのだろうか…
ロックスター 、イギー・ポップのエンディング曲が流れる中、貧しい兄弟の別れが切なくなった。