今ごろ春一番 ?

発電所の煙突の煙が、西風の強さを物語っている。
木枯らしの時期に吹く風と同じ強烈さ。時速10キロ以下でやっと堺浜へ到着。

往路は向かい風に煽られ、ヘルメットのひさしも、上へせり上がっていた。


たぶんここは初めてなのだろう。ウォーキングのオッちゃんが、戻るか進むか尋ねてきた。
「ここは中間点だから、一周5キロ、どちらにしてもあと半分ね」と私。
「ヒエー…」
オッちゃんのため息を背なかで聞き流し、復路へ

土曜日なのに、弁当を広げる人もいない。

花が散ると同時に、花見客も姿を消している。
どちらにしろこの天候なら、花見に適しない。

復路は、私も三回休息を入れる。

急に時雨てきた。遠くで選挙カーの声援が流れてくる。

甲子園のヤクルト阪神戦が終わり、一息ついていたら、いいタイミングで、お気に入りの映画が始まった。
ブラピはそんなに演技が上手いとは思わないが、この作品で見直した思い出がある。
役はメジャー球団のゼネラルマネージャー

10年以上前の作品だが、初見でビジネスのヒントになるようなシーンも有ったので、息子にも勧めたが、観たかどうかは訊いていない。
近頃のプロスポーツは、データが重要視され、個人のスキルだけでは生き残れない。
特に団体競技の野球は、戦う相手のデータマッチングで、勝敗が決まることも多い。
選手は商品として扱われ、売買は株券のように瞬時に決まり、相手の商品が高かったら、
追い銭も当たり前。
そんな弱小球団のアスレチックスから優勝を狙える球団に育て上げた球団GM。
金満チームレッドソックスから、超高額のオファーが届くが、それを断り無人の球場芝生に寝転ぶブラピー。
そこには人間性を取り戻したGMの姿が、清々しく見えた。
実話 「マネーボール」