混雑を避け、過疎地を漕ぐ
人影がない場所と言えば、大和川右岸か…
そんな訳で、河口まで漕ぎ始めた。
同じようなことを考えるグループもいるようだ。
高校生とおぼしき数人が、川辺に下りて駄弁っている。
私もバイクを降り、散歩する。
さらに河口へ進む
釣り人もいないので、Uターン
途中で見知らぬオッちゃんへ「釣りですか?」と、言葉を投げかけた。ところが意に反して
「いや、その自転車、ええな。転ばんように…」
関西人なら、自転車の値段を訊いてくるのに、オッちゃんは気遣いの言葉。
出来たお人だ…
私はその言葉を大事にして復路を漕いだ。
土手に誰が植えたか、可愛い草花にホッとする。
干上がった砂地を歩き、飽きたら護岸で昼寝。
理想的な関西人の、連休過ごし方…だろう。これならグアムへ行かんでもええわ。
一人歩きの、シニア女性が何人かいた…
女性は長生きするので、神様は終活にこんな御褒美を用意してくれたのだろう。
パチンコ屋で、一人黙々と玉を打つ姿より、こちらの方がかっこいい…と思う。
国交省のパトロールカーが、道をあけて私が通過するのを待っていてくれた。
河川敷で時々遭遇するので、相手も私を認識しているのだろう。
軽く頭を下げすれ違う。
役所に対して、有難うと思う気持ちの、数少ないうちの一つだ。
しょうもないことを考えながら漕いでいたら、アビコ大橋に近づいた。
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