背筋が凍る寒い一日

 風を防ぐ物がない堤防は、ことさら寒い。日曜午後のノルディック・ウォーキング。生駒おろしの風に、思わず背中も丸くなる。

その点、「あべのハルカス」は凛としている。

堤防から市街地に出ても、やはり温度が低い。頭の中は、既に焼酎のお湯割りが点滅していた。

産経新聞「ダイヤモンド・プリンセス」の運航会社、プリンセス・クルーズは9日、新型コロナウイルスの集団感染が発生した今回のクルーズでの旅行代金を全乗客に全額払い戻し無料にすると明らかにした」当然と言いたいが、普通の会社なら倒産するだろう。
しかしこのまま全員検査に時間が掛かれば、船内感染で数は増えていく。欧米の乗船客は、直ぐ国へ帰りたいと言っているが、後手に回らないように配慮すべきだ。

私はこの船に乗ったことは無いが、接岸港で新たに乗り込むお客や、一旦下船後観光して、再び乗り込む人のセキュリティ・チェックに関係した事はある。その頃の目的は、船内に武器や爆弾を持ち込み、船を占領するテロを警戒した。
しかし意図的に計画されたとしたら、今回の方が怖い。
武器や爆弾は排除すれば、犯人を特定し、そこで事件は完了するが、悪性ウイルスは考えただけでも背筋が凍る。

そこで経験豊かな捜査官が、乗船前の警備を完ぺきにこなすのが必要になってくる。昨夜観た「デス・ショット 」B級アクションだが、脇役のブルース・ウィリスが元警官の知恵を出し、最後は手も出し犯人を倒す。