壁打ち

 大和川堤防を漕いでいると、橋の下でスポーツをやっている人が多い。スケボー、ピッチング、バドミントン、テニス、ダンス、いろいろ。そんな訳で私もラケットを持って、練習してみた。

結構難しい。壁は見た目に平らなようだが、実際は凹凸が有り、打った球は元に戻らないこともある。まあ、これはゲームでも同じだからイイのだが、その球を拾って打ち返すのに汗を掻く。

夜は治安も良くないだろうし、ここで壁ドンをするカップルもいないだろうが、私も一時間も耐えられなくて引き上げた。

原案、アーネスト・ヘミングウェイの短編小説「殺人者」
監督、ドン・シーゲル
主演、リー・マーヴィン
殺人者たち
私は何度も観ているし、このキャスティングを考えた人は、相当映画の達人だ。ヘミングウェイの原作ではボクサーに追手が迫ったことを知らせるが、ボクサーは逃げることもせず、殺されることを受け入れる。高校生のとき読み、このハードボイルド感に震えたものだ。
映画でも、当時ナンバーワン女優だったアンジー・ディッキンソンを、鼻水、涙を垂らすほど痛めつけ、ビルの窓から逆さに吊るすシーンにも震え上がった。
先日、日本で駆け出しの女優が、悪女をやってみたいとコメントしていたが、イイ女が悪女をやってこそ観る者を引き付けるので、そうでない女優が演じても、地を演じているだけで、面白くもなんともない。