リーダーシップは難しい

 午後遅く曇りだしたので、大和川堤防へ漕ぎ出す。

右岸のジープ道。いつも貸し切り状態で走れる。

先日、グアム寄港中の、米海軍の原子力空母セオドア・ルーズベルトの乗組員(兵士)が、新型コロナウイルスに100名以上感染したと書いた。乗組員は総勢5000名近く。
グアムの知事は、その兵士たちのうち検査の結果、感染していない兵士を、グアムのホテルDays Innと他のテントに14日間泊まる事をOKしたが、感染している兵士はグアムの基地内に隔離しているようだ。
ところがここから大問題が起きた。

この空母のクロージャー艦長が解任されたのだ。
艦長は、国防総省に宛てた30日付の書簡で、「船員らは密閉空間で生活しており、新型ウイルスの感染拡大が、今まさに加速している」と訴えていた。
我々は戦争状態ではない。船員は死ぬ必要はない」とし、未感染の船員らを船外に移して隔離するための「断固とした行動が必要だ」と、上官らに対応を強く求めていた。
ところがその書簡がメディアにも漏れ、海軍も政府も何の対策もしていない印象を与えたと判断されたらしい。

私は昨夜「眼下の敵」を観ずにはいられなかった。
独Uボートと米国駆逐艦の壮絶な戦い。兵士を大事にする両艦長。
現在は電子戦争になったが、魚雷で死ぬのもミサイルで死ぬのも、兵士の命に変わりはない。それが伝染病で死ぬのは忍びない。
クロージャー艦長は本物の戦士と見た。
総理には本物のリーダーシップを示してもらいたい。