ノーカントリー

 午後から大和川左岸へ、北風は冷たいが、空気は澄んでいて、
あべのハルカスが良く見える。

堤防上の、阪神高速料金所付近も整備され、走りやすい。
ここは車も入れないので、犬を散歩に連れている人くらいで、三密には程遠い。

吾彦大橋を渡れば大阪市。

昨夜どうしても観たかった作品を、コレクション棚から取り出す。
ノーカントリー」原題は 「No Country for Old Men」
「老人の住める国はなくなった」と言う意味か ?
麻薬マフィアの物語と思った初見は、監督コーエン兄弟の真意が分からなかった。何度も観て、アメリカの暴力の世界は、だんだん巨大化、巧妙強固なものに進化している…「ボーダーライン」がリンクした作品だと思っていた。
しかし今の世界を見ると、ノーカントリーの不気味な殺し屋を、新型コロナウイルスに置き換えると、世の不条理とか理不尽な死をもたらす、このウイルスにも当てはまる。
私は深読みしてみたが、コーエン兄弟はとっくにそんな事を見通し、これから先の世の中が、良くなる方向へ向かうのは、幻想だと言っているのかもしれない。