クセモノ

 ネットで雲の動きを見ていたら、大阪は大雨。
しかしランチを早めに済ませたら、小降りになった。
チャンスとばかり、外へ歩き出す。左の黒塀は、阪高料金所へ進入できない処置。

閉じられた扉の上からパチリ。阪高のトンネルが水没したり、火災になった時、非常口からの避難経路か…

ぽつりぽつりだが、止まない。

こういう空はクセモノで、人の行動を逡巡させる。右岸へ移動するつもりが、雲の動きを察して、料金所の周囲を二回往復し帰宅する。

帰宅して早目の風呂、早めの夕食、時間が余る。
こんな時こそ、尺の長いタラちゃんの映画を鑑賞。観る人を選ぶ作品だが、私は昨夜が三回目。中盤以降まで話はダラダラと進む。
しかしここまでボーと観ていたら、伏線を分からずこの映画の面白さは半減する。
後半になると、俄然ストーリーにドライブが掛かり出す。
伏線は回収され、密室劇は終わるのだが、監督のクエンティン・タランティーノは、今の米国を思い浮かべ、五年前にこの作品を創ったとしか思えない。
白人警官による黒人暴行死事件デモ隊に対するトランプ大統領の対応を、共和党の元国務長官コリン・パウエル氏は「合衆国憲法から逸脱している」と批判。
映画の最後に、瀕死の二人が「リンカーンの手紙」を読みながら、アメリカの未来を想像する姿に、タランティーノはすべてを託している
そういう意味で「ヘイトフル・エイト」は、多くのデモ参加者に観られ、アメリカ以外にも賛同する国が多いのに、日本では…