玉ねぎは腐っても、心は腐らず

 大阪にも警報が出るほど降った。大和川の水嵩も上がる。
いい加減鬱陶しくなる梅雨。

でも雨が上がると、外を見たくなる。例によって大和川へ歩き出す。身体を動かすことで、晩酌への期待も高まる。

鉛で包まれたような風景。玉ねぎは冷蔵庫に入れないので、油断すると腐ってくる。

歩いている横を、堺市のミニカーが、コロナの感染者が増えたと報せながらすり抜けた。二日続いたので、少し焦りがあるのだろう。
こんな寂しい場所を走らずに、翁橋の飲み屋街を巡回した方が効果あるのに…

今から38 年前、この西除川は氾濫し、イオン前の通りも冠水、通行止めが続いた。私は家の屋上に、本気でゴムボートの設置を考えた。それを機に、大和川支流の堤防は改修され、その危険は減少した。

マーニー
ヒッチコック監督のサスペンスものだが、主演は「鳥」でも活躍したティッピー・ヘドレン。彼女は監督にセクハラされたとか…
もともとヒッチコックは、金髪が好みらしい。私の好みは「めまい」のキム・ノヴァク。ショーン・コネリーは脇を固めているが、拳銃を持つわけではない。
ストーリーは、幼い時のトラウマを引きずり、赤色を見るとその時が蘇る。日本のニュースでも「ママはお仕事してくる」と言いながら、自宅の部屋で客を取る母親がいた。隣の部屋で娘は震えているのに…
そんな訳で、私はこの作品にはのめり込めなかった。

ホテルの廊下で、髪を黒く染めたマーニーを見送るエキストラの監督。
スケベ親父の眼つき…