あびこ観音さん

昨日は初詣を兼ね、昔住んでいた大阪市へノルディック・ウォーキング
アビコ大橋を渡れば、むこうは大阪市。

途中寄ったのは、50年前住んでした文化住宅。
建て替えられているが、昔は木造二階建て。一階に住んでいて、隣の若いカップルの煙草の不始末から出火。私ら外に逃げ出た時は、すでに火が回り、煙が出ている。
部屋には保育園児の娘が昼寝。慌てて救い出したのを覚えている。
その後三日間、自治会館で寝泊まり。知り合いの不動産屋の紹介で、借家に転がり込んだ。
自営業を始めたころで、生活はしんどかったが、この火災が、私の不屈精神に火を点けた。

そんな訳で近くのあびこ観音は、馴染みのお寺。年に数回はお参りをしていた。

まず線香を買って、煙を身体にまとう。

お札を買う行列。私は混雑を避け、右の賽銭箱前で手を合わせ…

境内裏手のビンヅルさんへ…
頭をさすって、自分の頭をなでると賢くなる…
子供たちにも教えたが、地元の人は知ってる穴場。

能書きはホントかどうか知らないが、銅像の頭をさすった手を、飼い犬の頭にのせている愛犬家。効能は犬に聞いてみないと分からない。

この観音さんの売りは厄除け。二月の節分には、地方からの参拝者も多く、警察も出て大賑わい。当然私もここで厄落としを済ませている。

樟の成長は50年経っても分からない…、と言うよりも変わらない。

寺の周囲の密集地から抜け出し、近所を歩き回るが、数十年経つと路地も忘れ二時間経過。
ヒートテックも汗を搔きだしたので、歩くのを切り上げ帰宅する。

エンドロールに、ロックの主題歌が流れる、
極限で学んだことが、
       俺を助ける…
ジェイソン・ボーンは自分を苦しめた大元は、CIAの組織と、その長官だと認識。
彼らに最後の一撃を、命がけで喰らわす。しかし敵と思われたCIAの中にも、ボーンを助けるひそかな味方が…
CIA長官と言えば、陰の大統領。そんな人物を訴追に追い込み、大物スタッフは逮捕。
どこかの国の忖度したり、されたりして出世した不起訴の国税庁長官とは違う結末。
私が滅多に邦画を観ないのは、ハリウッド作品のように、堂々と国を批判する気概が無いからだ。
そういう意味では米国の民主主義は生きていて、日本は進んでいるようで退化している。
そのことを年の初めに再認識するには、きわめて質の高い作品だろう。