ドよよ~ンの中を歩く

降りそうで降らない空模様。濡れるのを覚悟で歩き出す。

公園の中で、小学低学年の子が二人、ボールを蹴りあっている。
「誰か来ないかな~」 
二人は友達とゲームをしたいのだろう。悪天候でも友達を待つ心境、私はもう忘れてしまっていた。ゴルフコースで早朝六時には準備し、メンバーを待つ。
この子たちは、いつ大人の入り口に立つのだろう ?  
私との間には、長い時間の流れが横たわる…

そして人生は、こんな空気の中を歩くことが多い。陽が射すのはたまにしかない。

しかし歩みを止めてはならない。歩き続けるだけだ。

「クリフハンガー フォールアウト」
ボルダリングジムで恋仲になった彼と、ロッククライミングに挑戦したケリー。
一年前、標高3,200メートルのアンテラオ山で彼を事故で亡くし、その弔いクライミングで女友達と一緒に同じ場所へ戻って来た。
そこへ四人の若者がやってきて、一緒に登ろうと提案するが、スキルは彼女たちの方が断然上。しかしその夜、女友達は若者のリーダーに襲われそうになり、逃げる途中で崖から墜落。リーダーは事件がバレるのを恐れ、虫の息の彼女を殺してしまう。
友を探していたケリーは、暗闇で彼らの行動を動画で撮っていたのを知られ、追われることに。
ケリーはロッジに取って返し、リュックを担ぎ岩場を登って、若者グループから逃げる。
若者グループは、上りやすい登山路を利用、先回りで待ち伏せ。
オリンピック競技では味わえない、サドンデスの状況で彼女は生き残れるのか ?
ケリーを演じた新鋭ブリタニー・アシュワース、彼女の将来はこの作品で大いに広がった。