帰国したけど…

グアム国際空港へ着いたのは、午前5時。
チェックインカウンターは結構な混みよう。近所の島から出稼ぎで来たグループが帰るのか、働きに別の場所へ移動するのか、賑やかな光景。
しかしカウンターが詰まるので、別のスタッフが、日本人か? と訊き、別のカウンターへ案内してくれる。
パスポートを機械に通し、一連の作業で終わると思ったら、ディスプレーが赤く光り出した。若い兄ちゃんスタッフが現れ、コロナワクチンの接種証明を出してと言う。
私の携帯は故障していたので、紙の証明書を出すとOKのサイン。
次にスーツケースを計量したら、重すぎるとクレーム。
二つのスーツケースとも重量オーバーだと言う。私もある程度は予想していたので、追加料金を聴くと、290ドルの計算書が出てきた。
ゲッ!  新品のスーツケースが、ROSSなら三個は買える金額。
私も関西人なのでマケてくれと掛け合う。兄ちゃんニコニコしながら腕を交差してバツ印。
傍で見ていた家人が、スーツケースに空のトートバッグあると告げた。
結局、二つのスーツケースから荷物を取り出し、バッグに詰め、無事にチェックイン。


やれやれと思い二階の出国検査へ。
ボディチェックは二人ともパス、リュックやトートバッグもレーンを流れてきたが、バッグだけ途中で違う方向へ。
再検査コーナーへ流れていく。私は安心していた。なんの疚しいことはない…
再検査はポリスが行った。バッグから次々と品物が取り出される。
最後にビンが四個現れた。

家人がROSSで仕入れたヒマラヤの塩
しかしポリスはそんな事などお構いなしに、ナイフでシールを剝がし蓋を開け、周囲を布で拭き取ると、その布を爆薬検知器で反応検査をしている。ポリスは二人に増えていた。
くそ~、彼女はこれで二回目だ。以前も塩の大袋をリュックに詰めて再検査された。
懲りずに今回も確信犯的に土産として持ち帰ったようだ。
結果はOK、ポリスは丁寧に出した荷物を詰めなおし、有難うございますと日本語で送り出してくれた。


機内はやはり半分ほどの乗客、帰国便も30分ほど早く関空に到着。
シャトルには乗らないで、延々と歩きながら顔認証機まで来たが、相変わらず私だけ機械に跳ねられ、別室の女性がスタンプを押し、鉄の扉を開け解放してくれる。
税関はスマホ組と書類組に分けられていて、私は書類組を難なく通過できた。


まだ関空や電車の中はマスク姿が多く、日本に帰ってきた感は、アルアルだった。
家に着いたらデスクの上に、コロナワクチンの臨時接種券が…
まさか余ったから、高齢者に打っとけ…ではないと思うが…
外国から帰国すると、日本アルアルが顕著に見えてくる。