ネタバレは…NO

太陽は出ているのに、風が冷たい
そんな訳で、バイクは敬遠、歩き出す

冬至寒波?…と言ってカメみたいに手足を縮めるわけにもいかない

西からの風を正面から受け、距離も短く終わる

「ザリガニの鳴くところ」
動物学者が書いたベストセラーの映画化

ノースカロライナの湿地帯で、人里から離れて暮らす一家。
しかし父親のDVで、一家離散になり、最後に鬼父も出ていき、
残ったのは少女カイアだけ。

冒頭、成長したカイアと、付き合っていたボーイフレンドが、展望台から落ちて死亡
警察はカイアを犯人とみて逮捕、留置される。
そこへ元弁護士が訪れ、カイアと面会する。

ミステリーなので結末は伏せるが、湿地で独り暮らしのカイアに親切にする店主や、カイアを避ける街の住民たちとの軋轢が描かれ、裁判は不利に…
ストーリーは法廷劇とラブ・ロマンスが交叉、観る者は裁判の結果に気を取られる…


物語はカイアの勝訴で終わり、エンドロールにテイラー・スウィフトが唄う歌詞が流される

湿地帯の動植物の描写が美しく、カイアが独りで生きてきたわけが、理解できる

以下の三作を観た人は、「ザリガニの鳴くところ」の犯人が分かると思う。
「アラバマ物語」
アメリカは弁護士が多いせいか、法廷劇は昔から傑作が多い。
弁護士は陪審員を納得させれば、勝訴に持っていけるので、その駆け引きが面白い

「十二人の怒れる男」
裏金問題には、陪審員全員一致で有罪と出すだろう

「情婦」
これ以上の傑作ミステリーは、まだ出ていないと思う