ヒューマンエラー…?

正月二日目、橿原神宮から早めに帰宅したので、私と娘、孫の中坊と大和川上流へ漕ぎだした。
大学生の孫娘は、地元の有名な神社で巫女のアルバイトをしているので、未だ会っていない。しかし堺市でも、地震の揺れは感じたようで、最初自分の頭がふら付くのは、体調のせいかと思ったらしい。

中坊は運動が得意なので、漕いでいても、いつも先へ…

左上の堤防ロードは、サイクリストがかなり走っている

給水タイム

石を投げて遊ぶ二人

もう一人の孫娘は、韓国の大学で美容を学ぶので語学の勉強か、夕方に来るようなことを言っていた。

楽しんだので、ここでUターンして帰宅する。
しかし夕方の惨事が起きるとは、この時予想だにしなかった。

1964年(昭和39年)、当時学生だった私は、東京に家族と住んでいたが、帰宅して母親から、新潟地震の揺れが凄かったと知らされた。
その後のTVの画面には、ビルが横倒しになり、砂地の液状化現象が原因だと報じられた。


今回も、マンションが横倒しになっている。北陸の能登地方は元々地震が多い地区。
ラッキョ畑が多いのも、砂地が適しているのだろう。
そんなことを思い出し、夕餉の準備をしていると、突然映像が変わり、羽田空港に火の塊りが…
一瞬、なんで?  テロ?…
火の玉は二つになった!  衝突…
その内、火の玉の中から航空機が現れた
旅客機が何かと衝突したらしい…炎の間から機体の丸い窓の中も、オレンジ色が映し出される
なんで?…の理由が少しずつ分かってきた。


海保機滑走路に進入してきたのが原因らしい。


今朝になって私は、元旅客機のパイロットの話を聞いた。
管制官旅客機に着陸を指示海保機には滑走路手前で待ての指示


夫婦の間でも、相手が何を言っているのか分からない時が、しばしばある。
管制官はマイク越しに話、パイロットはヘッドフォンで聞いて理解する。
いくら精巧な機械でも、聞く方は言葉を理解するのに、タイムラグがあるかもしれない。


一瞬のタイムラグが、忙しい時期の薄暮時間、しかも震災地へ救援物資を運ぶ海保機、
何個かの見落としと、聞き違い…の条件が重なった。


私が日ごろから思っていたのは、当然ヒューマンエラーは起こるだろうし、
起きた時の対応は?
その対応を考えることも有った。


空港はIT機器の集積場所。その中で人の言語で、人の命を預かるには少しお粗末…
メキシコ片田舎の、麻薬を運ぶ小さな飛行場なら分かるけど…


着陸する飛行機、離陸する飛行機は、大空港ではダイヤグラムから事前に分かっているはず。
ならば、着陸の飛行機が迫った時、それを知らずに滑走路に出ようとする飛行機が、
デッドラインを超えた時点で、路面からストッパーが飛び出し、その飛行機を止め、大きな指示板が、パイロットに知らせる…


こんな簡単なこと装置が出来ないのだろうか? 既にあるのだろうか?


離着陸する時の滑走路には、何も誰もいない…大原則で初歩的な事…
米国空母の甲板を、全員で歩き小さな異物まで拾っているシーンを見るにつけ、今回の惨事は残念でならない。