ビーチ二日目

 土曜日なので、早目にイパオビーチへ行った。

すでに午前の組が遊び終わり、午後の組と入れ替わりつつあった。
ビーチなので、映画館の入れ替えみたいなことは無いが、それぞれ予定があるのか、半日しかビーチに滞在しない人が多い。
 私たちはおおかた一日いるが、韓国人ファミリーグループとロシア人ファミリーも長居する方だ。
 早く引き上げるのは、やはり若いグループで、グアムの海を味わったら、さっさと次のお楽しみへ向かう。
私には自然と韓国ファミリーに目が行く。


 彼らは女系家族だ。グループは必ず女性が仕切り、グループの中の一人か二人の男性に出る幕はない。
これは私が10年近く観察してきたから、あながち間違っていないだろう。
 ビーチに着いたら、母親か親類縁者と思しき女性が、小さな子供たちを連れ海に入る。必ず救命胴衣を着けさせる。
荷物の番は、女性か男性。この順番まで私は分からない。
 そして海に入れば、二時間ほど上がってこない。
途中携帯の自撮りなどで騒がしいが、グループの
統制は取れている。
 食事の時間になると、グループすべての人たちが車座になり、おにぎりを頬ばったり、たまには周囲に気兼ねなく、フライパンで焼き肉を始める。まるっきり自分の庭状態だ。


 私はこれを非難しているのではない。それより大家族制が残るファミリーを羨ましく思う時がある。
ここでハタと思い当たることがある。
例の慰安婦問題だが、これは韓国女性と直接話し合わないと解決しないと思う。
菅官房長官の木で鼻をくくったような答弁より、韓国女性が興味を持つような日本人に話をさせたら面白い。
西田敏行か、今は亡き長門勇に、岡山弁で交渉に当たらせたら、突破口が見つかるのではないだろうか。
相手は少々図々しいが、それも国民性と思い、受け入れるしかない。
ビーチで転寝しながら、彼らを眺めていると、愛すべき民族なのかもしれないと、思ってしまう。