バグ

 この時期、人のいない場所を探すのは難しい。
大和川堤防は、少年野球、高校生の応援団練習、ピクニックなど注意していても、どこからか人が飛び出してくる。
 しかも曇天で雨も近いので、草むらから虫が大量発生、口や鼻から吸い込みそうになる。途中のガード下で、堺浜の常連さんと遭遇。バイク乗りは同じことを考えるらしい。バグ攻撃をボヤキ別れる。

夕食はイオンで仕入れた鯵の三枚下ろしをフライ。ほろ酔いでレンタルした四枚目を再生する。
脚本がコーエン兄弟監督ジョージ・クルーニー主演はマット・デイモン、おまけにジュリアン・ムーアが二役となれば、観ないわけにはいかない。
気付いた人もいると思うが、お父さんのワイシャツの襟が血で汚れている。

コーエン兄弟の脚本は目新しい物ではない。当然この兄弟は、
「ポップ1280」も読んでいたと思う。
この種の小説は、視点を誰に持ってくるかで、話の持ち味が大きく変わる。「サバービコン」は子供の視点からの親の深層心理の謎解き。
ポップのほうは、田舎の保安官の視点。そして断然こちらの方が面白い。連休中にどちらかを選ぶなら「ポップ1280」をお勧め。
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