キガンとアイガン

グアムを訪れると必ず寄る、平和寺に来た。

水を供え「兵隊さん、ありがとう。これからも日本が平和でありますように」と祈願する。

グアムのヤシの木は、カブトムシに寄生され、どんどん伐採されている。

咲き誇る赤い花は、まだ母国へ帰れぬ1800柱の、日本兵英霊の悔し涙のよう。

境内に残るヤシの実は、むかし貴重な食糧であったはず。

帰り道、近くのアニマルシェルターに寄った。捨てられたり虐待に遭った動物を保護している。


人気の犬種は、すぐに里親が付くそうだ。

保護されている犬は、人懐こい。そうしなければいずれ、殺処分になる運命を、本能的に知っているのだろう。生きる望みを哀願しているのが分かる。

スタッフは医師や、一部を除いて、すべてボランティア。若い日本人女性もいた。

猫もいたが、フラッシュが嫌で、撮影は控えた。

私にすぐ出来ることは無かった。わずかな寄付を置いて、ここを後にした。