タラレバ

 和歌山から帰宅し、大和川堤防へ漕ぎ始めたら、突然ペダルが舗装路に飛び出した。
アトラスのペダルだが、ベアリングが四個装着されており、全てが飛び散っていた。足裏とのフィットが優れている高級品だが、お釈迦になった。部品が手に入ればいいが、いずれにしても物入りには違いない。

仕方がないので、ガレージに戻りモーターホームの清掃。孫たちと海水浴場の傍にある、コンビニの有料駐車場に停めたが、砂を持ち込んでいたので丁寧に掃除する。

後部座席はベッドになるので、遠距離や渋滞でもラクチンな旅になる。ダッジの19フィートにカナダの架装会社が内装を仕上げている。向こうではオーナーになるのが、定年退職者の夢らしい。
阪神淡路大震災の翌年、車中泊になるかと思い買ったから、平成八年納車。今でも快適に作動するので、安い買い物になっている。

スポーツのゲームにタラレバは付き物だ。特にゴルフは一日に何度も臍を噛むことがある。シブコは惜しいことをしたが、原因は既にあったと思われる。
最終ホールでティショットを、先に打ってしまった。これはペナルティは無いがエチケット違反で、先に打つべき人に謝らなければならない。アマチュアでも時々するミスで、公式競技では専属キャディが注意することも…
この女性キャディも、シブコに耳打ちしてくれていれば、小さな心の動揺は、起きなかったかもしれない。
ゴルフはショットをしている時間は、ゲーム中5分も無い。あとはすべて頭が考えている。順番を間違えた事が頭の片隅に残り、ファーストパットを入れ優勝したら、打つべき人、原選手に申し訳ないと思ったかもしれない。
優勝は逃したが、シブコの優しい心に、また好きになってしまう。