アラスカの肝っ玉オカン

 計画通り、午前中は寝室の壁のペンキ塗り。
二日目なので段取りも分かり、早目に終わった。東京マートで弁当をチョイス。ビーチで食べ始めたら、大粒の雨襲来。
いつもの事なので、半時間もすれば止むと思い海の中へ。海水の温度が高いので、丘で風に当たるより暖かい。しかし雨は二時間近く降り続け、仕方なしに撤収する。

一旦部屋に戻り、熱いシャワーで身体を清め、近くのマイクロネシアルールへ。ビザ屋に寄り、ほうれん草とマッシュルームピザを一切れ、ラザニアみたいなヌードルを小箱に貰う。

スコッチをロックで三杯ほど飲み、やっと人心地になった。

ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーは、私のお気に入り。
母親が二人の娘を従え猟に出る。

娘にボートの上から、シカを仕留めさせ、岸辺に寄せて解体する。
テントも張らずに、三人で雪原に野宿。雁の飛来を待ち伏せ撃ち落とす。
湖では刺し網で大きな魚を捕獲。とにかく子供たちに生きる術を教えている。雪原で雪上車が故障したら、一晩掛かって自分で直す。
ビザが拙いのなんのと言わせない迫力。私は黙ってピザをウイスキーで流し込むしかなかった。