荒天から好天へ

 屋上で布団を干していると、あまりの秋晴れに歩き出す。擁壁の上を近鉄南大阪線が走っている。半世紀前、この電車で大阪市内へ通ったが、当時はまだ田舎で大和川からは、食用にもなるウシガエルの鳴き声が聞こえることもあった。

帰宅途中ツタヤに寄り、数本レンタルする。お目当てはロードムービー大好きな私が待ち望んだ「グリーンブック」
黒人と白人のバディ物は数多く観てきたが、この作品はとりわけ素晴らしい。ストーリーはシンプルだが「ボヘミアンラプソディ」を差し置き、オスカーを獲得。
主演のヴィゴ・モーテンセンは「イースタン・プロミス」 とは違い、水を得た魚のようにノビノビ演技。
少々荒っぽい男が、黒人ミュージシャンの指導で、慣れない手紙を妻に書くところが何ともイイ。
未見の人には、12月にレンタルするのをお勧めする。