郷里迄400km漕ぐ達人

 午前中、インドアテニスレッスン。コートは三階だが、外向きの掃き出し窓は全開、換気扇はフル回転。そんな訳で外より寒い。
生徒二人のレッスンで、アングルショットの練習とミニゲーム。
テニス専門学校出身のコーチはマスク。
いつの間にか、生徒も含め全員マスク着用の張り紙が出ている。
私はスーパーもここでもマスクはしていない。次週は着けてみるか。

ランチの後、大和川堤防の仕切り柵で、知らないオッチャンに声を掛けられる。郷里が鳥取で、400kmを途中一泊して漕いで帰郷することが有るらしい。
ロードバイクに詳しく、かなり有名なオッチャン…と見受ける。

メカにも詳しく、おおかた自慢話だろうが、部品の事など、私には何を言っているのか理解できない。それを察したのか、ライトが上向きだと指示される。私は夜間は乗らないので、ライトの向きなど気にしないが、プロの目は小さいところまで逃さない。

メンテもしっかりされていて、チェーンは汚れもない。
こういう人と親しくなっていたら、判らないことを教えてくれる気がする。世の中には、マニアックな達人がいるもので、とうてい私などが太刀打ちできる人ではない。

トム・ハンクスに話題作は多いが「プライベート・ライアン」と共に「キャプテン・フィリップス」は忘れることが出来ない。
タンカーが海賊に襲われ、船長が人質になる実話の映画化。
普通の人が、目の前の危機に、精一杯立ち向かう姿は、トム・ハンクスに似合っている。監督は ポール・グリーングラスと言えば、
ジェイソン・ボーン・シリーズ。
娯楽色を薄め、リーダーの危機管理を教えてくれる作品。
そのトムが妻と共に、新型コロナウイルスに感染した。糖尿病の持病があるので、心配する私である。