災害は、忘れないうちにやって来る。

  土曜日朝から、3F 防水シートの張替えに来ていた職人が、小雨で様子を見ただけで帰ってしまった。あと二日で済むのに残念。
ランチの後、雨も上がったので、大和川左岸を歩き出す。

風も冷たくなり、それなりの防寒対策で、ノルディック・ウォーキング

右岸へ移動してきた。空が寒暖でセパレートされている。雲の無い方が冷たい空気。

さすがこんな天候で、河川敷を歩いている人は居ない。

アビコ大橋へ戻って来た。車の流れは結構ある。「あの日」の早朝は、こんな天候ではなかった。

今朝は5時過ぎから、NHKを見ていた。神戸の長田町が火だるまになっている。国道二号線の傍に建つビルが傾いている。
私は「あの日」翌日から、神戸に入っていた。その後に続く瓦礫撤去と、高速道路破壊の粉塵で、いつも埃っぽく、西ノ宮駅は汗と雑踏の異臭がしていた。
80年生きてくると、天災、人災、様々な災害に遭遇する。
私の家族は引揚者なので、朝鮮半島から帰国する時、客車の上に登った現地人から小便を掛けられ、窓際から身を避けた経験がある。2歳だった。
最初に日本の土を踏んだのは、父親の実家、熊本の天草だった。それから芋のツルも食べる耐久生活。ほとんどの国民が経験した貧乏時代。わずかに感じ始めた戦後。
繁栄に謳歌し始めた時期、阪神淡路大震災、その後続く東北と熊本の大地震。間に挟まる自然災害。そしてコロナ禍。休まる暇はない。
2030年に地球の平均気温が1.5度上がると、地球が暴走始めるらしい。
既に北方の凍土が溶解し、地中から未知の殺人ウイルスが見つかっているようだ。二酸化炭素の削減は、人類存続の必須条件。ア~~怖…


怖いモノには怖いもので対抗。
昨夜鑑賞したのは「ヒットマン:レジェンド 憎しみの銃弾
アメコミは知っているが、イタコミの言葉は知らない。
主演はイタリアの名優、トニ・セルヴィッロ
職業は殺し屋、息子も跡を継いだが、マフィア同士の争いで殺される。復讐に燃える父親は、昔の同僚を連れ、二つの組を潰しにかかる。
壮絶な戦いの後、マフィアのボスは二人とも殺される。目的を達した父親は、穏やかな地方へ恋人と引退し、毎日を安穏と暮らす。
しかしある日、知り合いの床屋に貰った新聞に、跡目を継いだマフィアのボスが、自分と一緒に戦った同僚だと知り、息子を殺す段取りをしたのは彼だったと理解する。
愕然とする父親だが、同僚が仕組んだ筋書きにハマった自分を、全てを受け入れるのであった。

久しぶりに観るイタリアマフィア物語。イタリアコミックみたいだが、映像が美しく、俳優の所作が歌舞伎の様式美みたいで楽しめる。
ダサいタイトルを付けなければ、もっと評価される作品だろう。
この写真は、息子を殺した下手人に銃を向ける父親、トニ・セルヴィッロ。独特の鼻を見たら忘れられない風貌。