成功、軍艦島上陸 !

今朝は宿舎を出ると、オランダ坂を下り、市立梅香崎中学校の前に出た。
私の母校だ。しかし昔は、木造二階建て。終戦もそう遠くない過去だったので、今なら暴力教師で問題になるような人もいた。

私立海星中学校は、坂の上に位置し、ライバル心はあった。

70年近く前の事を、必死に思い出しながら着いたのは、松ヶ枝町の公園辺り。

ぶらつきながら、大波止のフェリーターミナルに到着。
ネットで注文していたので、誓約書を記入し、チケットを購入。
目的地は、長崎港から南西に約18kmの軍艦島

午後1時に出港。
お客は約200名強で満席。しかし悪天候で、年間100日ほどしか上陸できない、狭き門。

乗船が近づき、上陸の許可がおりる。関東方面は豪雨なのに申し訳ないが、チャンスも逃せない。

注意事項が船内放送であり、慎重に上陸。お客は三班に分かれ、柵の中を移動。
それぞれにガイドが付いていた。

島の頂上に立つ宿舎は、幹部が住み、風呂も各戸に付いていたようだ。
しかし炭鉱で働く人たちの宿舎は、共同で使用されていたらしい。

手前の宿舎は、日本で初めての鉄筋コンクリートの建物。しかし劣化が進み、今年台風が直撃すれば、倒壊の恐れがあるらしい。
そんな訳で、この島に興味のある人は、なるべく早い時期に訪れる方がイイだろう。
それも運しだい…

このコンクリートの塊は、削岩機で割ったのではなく、波の力で削られたらしい。

波の強さは、頂上の宿舎まで到達する時もあり、いかに大きな波かも、すぐには理解できなかった。

島の滞在時間は数十分。三か所を見学、船に戻る。

既に次の見学船が待っていた。

大波止の桟橋に接岸、下船時に島の上陸証明書をもらった。
質屋に入れるほど値打ちがあるとは思えないが、今回の旅の大きな目的を1つクリアした安ど感は、カネで買えるものではなかった。