狙撃手

 師走の風だろうか、よけい冷たく感じる。
ブリッジタワーの、養生シートがまた少し下りた。風の中の作業が思いやられる。

風のせいで、堺浜の展望台で給水タイムを取っていても長居は出来ない。

時々すれ違っていたミニベロライダーと、初めて口をきいた。お友達になれそう。このブルホーンバーKHS F-20Rは、興味が湧いてきた。乗り心地が良ければ、欲しいものリストに挙げてもいいだろう。


夕食後、ミリタリー物が観たくて、コレクション棚から一本取り出した。
原作はスティーヴン・ハンターのボブ・リー・スワガー物の第一作
「極大射程」。当時ベストセラーにもなったので、私も読んだ。
映画の主演は、マーク・ウォールバーグ
地味な俳優だが、目立たないのでミリタリー映画には向いている。


「ザ・シューター/極大射程」


【アマゾンストーリー】
一線を退いた元海兵隊員のスナイパーであるスワガーは、ワイオミング山中で静かな隠遁生活を送っていた。そんな彼にある日、大統領の暗殺計画が発覚したので、阻止してほしいとの依頼が舞い込む。だが犯行の当日、現場を監視していたスワガーは突然背後から警官に撃たれ、暗殺犯に仕立て上げられてしまうが…

狙撃手は通常観測手と行動を共にする。なぜかと言うと、一マイル以上の狙撃をするなら、観測手は距離、湿度、気温、風、チリ、標高、さらに地球の自転まで考慮に入れ、隣の狙撃手に伝え、タイミングを促す。狙撃手はすべての情報をインプット、着弾までの6秒から10秒も掛かる状況の変化を読み、標的の頭を狙って、引き金を引く。

この科学的な一連の作業に、私は映画の面白みを感じる。
自衛隊にも当然存在するはずだが、実際はオリンピックの選手より厳しい環境でのシューティングになるはず。
今日発足した韓国の「斬首作戦」の特殊部隊にも、存在するだろう。クラスター爆弾化学兵器で無垢の子供や市民が巻き添えになるなら、この戦法も仕方が無い。
今日から二日間、九州の空自でイベントが有り、息子がお手伝いしている。