タフでなければ…
きのう日経朝刊に、村上春樹が寄稿していた。
彼がチャンドラーの、「ロング・グッドバイ」の翻訳をしたとは知らなかった。
私は学生の頃、清水 俊二訳で読んだことがある。大作だったので、一気読みは出来なかったが、米国の人間関係の煩わしさに難義したものだ。
映画なら分かりやすい。コレクション棚から一本を取り出す。
主演のエリオット・グールドはユダヤ系なので、女優のバーブラ・ストライサンドと結婚した。お茶目なバーブラが寡黙なエリオットを好きになったのかも…。江利チエミと健さんの関係に似てないこともない。
この映画に、シュワちゃんが、ヤクザの子分役で出ている。
それにしても、外は冷たいショボ降る雨。ローラーで憂さ晴らし。
30km漕いだところで、汗がサングラスに滴り落ち、もう無理。
錦織が出ていないゲームは、見ていても力が入らない。
村上春樹は、大事な事を述べている。
翻訳は経年劣化するらしい。およそ半世紀もすれば、言葉や文章感覚は綻びが見え始めるようだ。
まあ、映画でも同じことだが、
レイモンド・チャンドラーが生んだ、探偵フィリップ・マーロウが吐く言葉に経年劣化は感じられない。
「タフでなければ生きて行けない。
しかし優しくなれなければ生きている価値がない」
これは男にとって永遠。でも、実行するには難儀な言葉だ。
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