悩むコーチ

 帰国して翌日のインドアテニスレッスン。
コーチは私の日焼けを見て、羨ましそうなそぶり。
彼はインドアばかりで、陽に当たらない。当然色白で、試合に出ても恥ずかしいと言う。数日前意を決し、一人で屋外プールへ行き、水に入らず一日中、プールサイドで寝そべっていたらしい。
しかし梅雨空は太陽を出さず、肌の色に変化なし。

レッスンが終わりネットを見たら、二時には降り始める予報。
ランチもそこそこに、大泉緑地へ漕ぎ出す。久しぶりのペダル感触。しかし直ぐにポツリときた。仕方なく一周して帰宅する。

歴史に残るであろう今回の決勝戦。判官びいきで、観客はフェデラー応援。しかし二人とも信じられないほどのスタミナと、ゲームに対する執念。ビッグスリーが上にいる限り、錦織の出番はこれからもなさそうな雰囲気。やはり見る方は、観客席で震え悩みながらフェデラーを応援する奥さんの姿に共感。戦うのは選手一人でないことを、ジュニア優勝の望月慎太郎に期待しよう。

暫く映画を観ていないと、ガツンとくるのが欲しい。そんな時は迷わず「トゥルー・ロマンス
レンタルビデオ屋の若い店員は、日焼けしたいと悩んだりしない。
恋人になった元コールガールを連れ、逃避行をしながらバイオレンスの大波に巻き込まれていく。何回観た事か…、出だしのハンス・ジマーが紡ぐ音楽に、直ぐ鼻の奥がツーンとなる。
脚本のクエンティン・タランティーノは、日本の忍者映画やアニメを好み、来日した時はそれらを買いまくっていたらしい。
当然タラちゃんは、その中から気に入ったアイディアを、映画の中にも反映したはず…。
今回の京アニの火災、火をつけた男は自作小説のアイディアを盗まれた恨みも漏らしているようだが、それなら過去に会社側はこの男と何度か話している可能性もある。
映画の結末は、タラちゃんの意に反し、ハッピーエンドになるが、私もこの結末に100%賛成し、涙するのである。