ベルリンの壁

 余りの好天、土手ダウンヒルはパスして堺浜へポタリング。
水路中央に警備艇らしき影。小型ボートが周囲を動いている。探し物をしているのかも…、麻薬の密輸が多いので、この辺りに投げ込んだ情報があるのかもしれない。

大阪湾も釣り船が行き来するぐらいで静か

大阪湾のドン詰まり。嵐の後は、ここに大量のゴミが漂着する。
男が一人、階段でパンツ一枚で日光浴をしていた。泳いだ形跡はない。海水温は15度前後か…イバオビーチと言うわけにはいかない。

ベルリンの壁」崩壊から30年の 記念式典が近頃あった。あの当時は ジョン・ル・カレのハードカバーを読んだり、「寒い国から帰ったスパイ 」を観に行ったりしたが、スパイものは総じて分かりにくい。しかし東から壁を乗り越えてくる者はあとを絶たず、銃殺されたニュースはしばしば聞いたものだ。
そんな訳で、昨夜は再び「アトミック・ブロンド」を再生した。
例にもれず、ストーリーは分かりにくいが、三度目なので登場人物の交通整理は出来ている。
英国MI6,米国CIA,ロシアKGB, 仏DGSE, 東ドイツMfS 入り乱れるスパイ合戦。二重スパイもいて、それを調べるのが女諜報員ロレーン。しかし彼女を消そうとする陰謀と暗殺者。ロレーンを演ずるのはシャーリーズ・セロン、熟女の肉体は鍛えに鍛えハガネのよう。格闘の末、氷を張った浴槽で癒すが、ここでロレーンが只者でないことが分かる。
二重スパイをあぶり出し、KGB局員を殲滅し、米国の政府専用機に乗り込むと、CIAの上司が「さあ、国へ帰ろうか」と呟く。「いいわね」と返すロレーン。
身体じゅうの痣と、顔の形が変わるほどの激闘を終え、静かにグラスを傾ける彼女の姿に、私の気持ちは当時のベルリンの壁を思い出し、ホッコリとするのである。
しかし日本の「内閣情報調査室」にこのようなくノ一はいるのだろうか?  居たとしても、表に決して出ることは無いだろうが…