灼熱でも楽し

 コートへ向かう時から、暑さは覚悟していた。

右の土手は、MTB愛好家の御用達フィールド。

コロナ最盛期の時、癌の手術を済ませ生還したメンバーも出席。
もう一人いるが、経過観察中で欠席。
そんな訳で、メンバーに四名が癌罹患経験者。元気で居れるのも、この暑さの中でテニスを続けてきたおかげか…

夕食後、かなりのアルコールを消費。ほろ酔いで録画棚を検索。
私は四十代の頃、本気でオーストラリアへ移住しようと考えた時期があった。
小さいが牧場も売りに出ていたし、条件は揃っていたので、実現したかったから、現地も見に行った。住みたいと思った理由は、人が少なく、自然が素晴らしいこと。
昨夜はそれにピッタリの番組を観ていた。

オーストラリアの大地は、地下のマグマが地上に噴き出し、山を創り、長年の風雨で変化したものが多い。裾野の平原が海に沈み、広大なグレートバリアリーフを創ったようだ。

ポートダグラスの東にあるフォーマイルビーチも有名だが、このような人気のないビーチが好きだ。

ヒリアー湖は、西オーストラリア州南部のミドル島に存在する
ピンクの塩湖。湖水中に微生物ドナリエラが存在する為、桃色に見えるものと考えられているが、周囲の環境がこの微生物を発生させたと私は思う…

ゴールドコーストの砂浜も歩いたが、騒がしいだけで住みたいとは思わなかった。ビーチの良さなら、グアムのイパオビーチの方がお薦め。

なぜ移住しなかったと言えば、よくある話だが、家人と子供二人が納得しなかった。
しかし空想した思い出は、ヒリアー湖の色みたいに、いつまでもバラ色で残るものだ。