台風7号は去ったが…

大阪でも場所によって違うが、私の住む地域では、雨台風だった。
そんな訳で昨日は、一歩も外へ出ず…
ドキュメンタリー映画「長崎の郵便配達」を観た後だったので、感じることが多かった。
この本を執筆したタウンゼンド大佐は、元戦闘機のパイロット
戦場で爆弾を投下、多くの無垢の人を殺したのか、退役後は自然の植物や鳥の鳴き声を聞くのを好んだ。
それで長崎で被爆した谷口さんに会って取材したくなったのだろう。
しかし娘のイザベルは、父のノンフィクションを読むこともなく若い時を過ごす。
そして父の没後、その本を読むことで、谷口さんと父の交流に興味を持ち長崎を訪れる


父は普通の生活を望んだのに、爆弾を落とし人を殺した…
その贖罪のため、谷口さんへ会いたかった…そして人間の醜さに耐えられなくなり、自然を愛した…
話しながら彼女はカメラの前で号泣する。

イザベルは父の思いを理解し、自分は何をすべきかと考える。

父の思いを未来の人へ伝承する…

私は原爆の恐ろしさを、40年経って、初めて分かった…

それを未来の大人…子供たちへ教えなければ

核廃絶や核戦争反対に思いを込めるのに、身内のイザベルでも40年掛かった。
まして原爆もチェルノブイリもフクシマも知らない人へ、その怖さを教えるには100年掛かるだろう。
しかし地球終末の時計は、数分で終わる。
さらに憤りをあらわにする記事が、昨日見つかった。
機密文書「広島と長崎における原爆爆発の生物学的影響」公開されたのだ。
原爆の放射線に即死するほど晒されなかった被害者は、過度に苦しむことなく死ぬだろう。実際、それは非常に気持ちのいい死に方だと言うことだ」
こんな信じられないような証言を公聴会でしたのは、
原爆の開発・製造目的で1942年に開始された「マンハッタン計画」の最高責任者レスリー・グローブス将軍
更に“放射線が死亡を引き起こしたという事実はなく、報道は日本のプロパガンダだ”
とうそぶいた。
これでは放射能で死んだ人も、生きながら結婚もできなかった人は浮かばれない。
「長崎の郵便配達」を書いたタウンゼンド大佐は、ここまで分かっていたのだろう。
権力者の傲慢と言ってしまうだけでは済まされない。


ウクライナを生かさず殺さずにしているアメリカとNATO諸国、
台湾有事で「日本も戦う覚悟」を持てという政治家もいるが、沖縄にミサイルが撃ち込まれたら、座視するわけにはイカンやろう。
こういう事は分かっていても言わない。
死ぬのは9割以上無垢の人。
権力者の傲慢さには吐き気がする。