一寸先は闇

 今日から二月。
日経の朝刊に「一寸先は闇」と思えるような記事が有った。
いつも最初に読む「私の履歴書」
今日から政治外交史家、五百旗頭 真(いおきべ まこと)さんの履歴書が始まった。1995年、阪神淡路大震災に遭遇した時は51歳、神戸大学法学部教授だったから、私より二歳ほど若い。
当時西宮市に住んでいたので、地震の直撃に遭われ、自身とご家族は無事だったが、教え子も多数亡くされた。
その時「人生は今日切断されるかもしれない」と教えられ、今を生きることの重さを感じられたようだ。
もう一つ。
シャープを傘下に収めた台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業、総額二兆円の投資を、アメリカと中国に計画したのに、二股ビジネスが貿易摩擦の激化で頓挫しているようだ。
私は週に何度も堺浜の、ホンハイ工場の前をバイクで走る。
米ウィスコンシン州の工場では、技術支援をするシャープのチームが既に解散したらしい。
上昇機運に乗ったかと思えるシャープの未来も、暗雲が…
経営者は、毎日が「一寸先は闇」の気持ちで過ごす。
いや経営者だけではなく、政治家、プロのスポーツ選手…
もっと言えば我々自身。大事な一日を生きよう


しかし昔は、確執で生きていた人たちもいた。
OK牧場の決闘は実話たが、日本の忠臣蔵みたいなもので、脚色され何度も映画になっている。
私か最初に観たのは
「マイ ダーリン クレメンタイン 荒野の決闘」
アープ兄弟とクラントン一家の確執を決闘で決着つける物語。
長男、ワイアットとドク・ホリディの恋人クレメンタインとの淡い恋が、何とも情感あふれるいい味。さすがジョン・フォード監督

二番目は、アクション満載得意のジョン・スタージェス監督の
「OK牧場の決闘」
フランキー・レインの唄声が、今でも耳から離れない

三番目は、決着が付かず逃げ延びた宿敵クラントンを追う、ワイアットと結核で弱った身で彼を助けるドク・ホリディの、男の友情を描いた「墓石と決闘 」
ここで顔をそろえるジェームズ・ガーナー, ジェイソン・ロバーズ, ロバート・ライアンのキャスティングがナイス。監督は前作と同じく、ジョン・スタージェス。ここではアクションを表に出さず、 ジェイソン・ロバーズ最高の演技を引き出した。

どうです? 月初めにガツンとこんな映画を観て、花粉症を振り払っては…