芝浜にはならない…

歳末月曜日午後、テニスをする人は少ない。
主婦か自営業、リタイヤの人だけ。私もその一人なので参加する。

仲間内で私の断酒が話題になる。みんなかなり飲むので、不思議なのだろう。
自分でも不思議に思う。24~5才頃から本格的に飲みだしたから、すでに半世紀以上飲み続けた。
昔、建設の自営業をしていたから、付き合いで昼間から飲むことも始終。夜のクラブ活動は営業に欠かせない。そんな訳で検査入院や病気の時も、五日と飲まない日はなかった。
今回初めての断酒。それも50日近く続いている。
きっかけはギックリ腰だった。余りにしんどくて、入院も覚悟した日、診察した院長はMRIやレントゲン写真を診て、体重を落とせば、全て解決の言葉。
さてこれから何年経てば、体重は元に戻るのか?
残り少なくなった人生なので、飲まずに済ますということはないが、飲酒を再開するには3年の辛抱と思っている。しかしその時、古典落語の「芝浜」にならないのを期待したい。

二日続けてジョン・キューザック主演の作品を鑑賞。
前日のは面白かったが、今回は当たりと言うわけにはいかなかった。これはジョン・キューザックの責任と言うより、脚本や監督に問題ありか…

当たりの日

日曜日、大和川右岸へ漕ぎだす。河口で河川敷の整備が始まっていたので、降りてみた。

護岸から河川敷をコンクリートで固めてしまうのか?

オフロードになっているので漕いでみる。

やわなバイクなら、パンク間違いなしの路面。

足元が悪いので、用心して歩いてみる。

一度雨が降ると、しばらくは進入できないだろう。

この辺りは釣り人もちらほら。中学生がかなり大きな魚を上げていた。
MTBで漕ぐには、当たりの場所だ。時々来てみよう。

期待せずに観た作品が当たりなら、嬉しい誤算。
いまから70年以上前、私は小学生にもなっていなかったが、その頃の娯楽はラジオだけ。
雑音の入る古いラジオは、しばしばダイヤルを合わせなければ、聞こえなくなる。
途中で短波が入り、数字を読む声が聞こえてくる。毎晩の事だった。
親父は朝鮮からだろうと、気にもしていなかった。数字だけなので意味が分からなかったが、暗号になっていて、乱数表で読むことができるらしい。
乱数放送局(ナンバーズ・ステーション)、この作品はこの場所で起こるテロをサスペンスタッチで描いている。
日ごろ凡庸な演技しかできないジョン・キューザックが、CIA局員を好演。
私の評価はぐんと上がった。

美女と人食い爺

予報で気温も高くなると分かっていたので、事務所の掃除に取り掛かった。
ブラインド、ガラス窓、網戸をクリーニング。息子も手伝いに来ていたので、二階の居室部分も同じように仕上げる。
疲れたが、天気もいいので外へ歩き出す。

90分程のウォーキングだが、切り上げて帰宅した。

ハンニバル」は原作も読んでいたので、冒頭の魚市場でのガンファイト映像を期待していた。作者のトマス・ハリス、アクションはこういう風に書くのだ、と言うようなお手本。
真似して書けるものではないが…
しかしこの映画の監督、リドリー・スコットは、見事に期待に応えてくれる。
FBIのクラリス・スターリング捜査官を演じるのは、前作のジョディ・フォスターから変わり、ジュリアン・ムーア。少しポッチャリ系だが芸達者。

魚市場で麻薬組織グループを襲撃するが…思わぬ事態に。

ボスは子持ちのママギャング。

赤子は救ったが、仲間にも犠牲者。結局作戦は失敗に終わり、局内で非難の的に…

漫画みたいな映画が多い昨今、久しぶりにこんな作品を観返すと、良質の小説の様に、行間から面白さが湧き出てくる。
 ハンニバル・レクター博士は アンソニー・ホプキンス以外に考えられないし、一応FBI上司のレイ・リオッタは、気色悪い男を好演。しかし残念なことに今年亡くなった。
監督の好みかもしれないが、美しい情景に引き込まれ、最後のシーンまで眼が離せない。

ハローワークに載っていない職業

年に数回、無風状態の時がある。それが昨日。

こんな日は漕がないと損。そんな訳で堺浜へ…

神戸港の方向もクリア

ヒートテックとアウターでOK。こんな日が続けばいいが、そういう訳にはいかない。

芝の感触を確かめ帰宅する。

世の中には、ハロワへ行っても紹介してくれないし、職業訓練もない職種が有る。
しかし仕事に取り掛かる前の段取りは、緻密な作業の繰り返し。

一段落すると、やり残しはないか確認する。

最後は片目だけが使用できるように眼帯を装着。

後は標的を待つだけ

半世紀以上前の作品だが、特殊な職業だから、当事者は今でも同じことをしているのだろう。
でも当事者になるには、ロバート・ウェッバーのような緻密な頭脳、精緻なスキル、美人にも冷酷、敵対者は必ず仕留める強い意志が必要だ。
できるビジネスマンは、これらの全てを備えているのは今も同じか…

充実した一日

昨日のインドアレッスンは、リターンがテーマ。返ってきたボールを横向きに構え、コンパクトなフォームで打ち返す練習。今月は末までレッスンが有り、年明けは五日から、
コーチも大変だ。

遅いランチの後、外へ漕ぎだす。

オフロード進入。

飛び交う昆虫も少なくなり、漕いでも気持ちが良い。

途中で水分補給

高速のガードを潜り、しばらく漕いだら河川敷はヤブ漕ぎになりUターン。

無人の細道、女性ライダーには、ちと不向き。

河川敷から堤防へ上り、エクササイズは終了。

しかしこの犬に、一日の終わりはない。

気になる作品を録画していたので開いてみた。
トルコ・イスタンブールの街は野良犬がゴロゴロしている。何故かと言えば、この国は殺処分無し、捕獲無しの人と犬の共存圏。

しかしこの国には、シリアから戦火を逃れ、若い子の避難民が大勢逃げてきている。住む所もないので、シンナーを吸いながら廃墟暮らし。犬はそんな人たちを癒し、一緒に暮らしている。
そんな訳で人間みたいな野良犬もいれば、野良犬みたいな人もいる。
徳川大名のお犬様でなく、みんなその日暮らし。
感動したのは、イスラム圏の夕方のお祈り、スピーカーから流れてくる祈りの言葉に合わせ、犬も一緒に遠吠えの祈り。

私は犬が入水自殺したのを見たことが有る。
数年前グアムのビーチで繋がれた犬がいた。やせ細り食べ物を与えても口に入れず、海を目視していた。
ライフガードは役所に連絡すると言ったので安心していたら、あくる日繋がれた紐もなく、砂浜に現れ、水へ入っていく。ライフガードがリードを持って駆け付けたが、無視して海へ入っていった。スーサイドと言いながら、ライフガードは犬の傍へ行くが、振り向かず静かに波の中に消えた。曇って季節風の吹く肌寒い日で、ビーチに居たのは数人、誰も寄り付かず遠目に見ていた。私はつらくなり、その場を去った。
野良犬は自分の去り際を知っていた。